何とか劇場に滑り込んで2回目のスタァライトしてきた
はじめまして。
タイトルの通りです。
劇場版少女☆歌劇レヴュースタァライト、本日(投稿遅くて昨日だけど)2回目の鑑賞をしてまいりました。
あまり同じ作品を上映期間中に何度も観るという経験はなかったのですが、この作品はどうしてももう一度見たくて、少し足を延ばしちゃいました。
本当に大正解でした。初見では拾いきれなかった情報、全体を知った上での新発見、さらにこの作品に対する解像度が上がった気がします。
今回はそのうちの一つを文章にしてみます。
深い考察とかするわけでもなく、ただふと気づいたことを整理して書くだけの記事です。
ーーーーー 一応ネタバレ注意です ーーーーー
さて、この作品における大きなテーマは何か、と問われると「卒業」が最も適当かと思います。
99期生の学園からの「卒業」、およびそれを踏まえた進路の話
学園時代の人間関係からの「卒業」と新たな形での関係の構築
愛城華恋という人間の、「少女☆歌劇レヴュースタァライト」からの「卒業」
といった具合に、複数の次元において「卒業」というテーマが関わってきます。
そして、この中でも私がわざとらしく太字にした新たな形での関係の構築は、この作品においてほとんどの場合「ライバル」とくくれる関係で表されます。
怨みのレヴュー
→後ろから追うだけでなくライバルでありたいと願う双葉と、腹の中ではそれを認めつつも素直に受け入れられない香子
競演のレヴュー
→華恋のキラメキに目を奪われることを恐れたひかりと、ひかりに共感し本音で語りたいと願ったまひる
狩りのレヴュー
→
魂のレヴュー
→真矢の自分へのライバル心を含めた熱い感情を呼び起こさせるクロと、それに応える真矢
最後のセリフ
→今まで運命を共にすると誓っていた相手に、「悔しい」「負けたくない」というセリフを言う華恋とひかり
上にも書いたように、ワイルドスクリーンバロックで行われたのは新たな関係の構築ですが、「狩りのレヴュー」だけはお互いに全く逆の方向を向いているような印象を受けます。レヴュー開始時には、ななは過去を純那は未来を見ており、レヴュー後は二人はポジションゼロを中心に、真逆の舞台へ歩き出します。
「卒業」というよりもさらに強い「決別」という言葉のほうがしっくりきます。
道を違えたという点で共通している香子と双葉についても、明確な形としてのバイク、そして帰る場所の象徴としてポジションゼロのキーがあり、別れの意味が全く異なります。
つまり「狩りのレヴュー」、というか純那とななの関係性は、ほかの99期生と比較してもかなり異質であると言えるでしょう。
アニメで再演後に純那に言葉をねだるシーンといい、今回の「狩りのレヴュー」といい、ななが純那に理想を押し付けがちということが大きいのでしょうか。
決して相性が悪いわけではないんでしょうけどね。このレヴューを通して二人は進路を考え直し、新たな舞台を見つけようとしているわけですし。
まあ、各々が自分の星を見つけ、再開して新たな関係の構築がなされる日もそんなに遠くはないでしょう。
それが舞台でのライバルであれ、演者と裏方という形であれ。
今回のまとめ
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一番好きなキャラ:大場なな
もう一回劇場で観たいと思った100の理由のうち、30個くらいが「皆殺しのレヴュー」でもう30個が「狩りのレヴュー」でした。
映画でももっとハスキーな感じ押し出してもよかったよ? -
一番好きな曲:RE:CREATE
冒頭の爆発からの口上もいいけど、劇場版観てから「会いたかったよ、君にずっと」のところで泣きそうになっちゃう。 -
一番好きな言葉:「天堂真矢には悪魔を。西條クロディーヌには八重歯を」
言ってた気がする。とりあえず、クロに八重歯取り付けようって言いだした人は早く人間国宝にでもなってください。天才すぎるので。
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本文中では呼び名はわかりやすいものにしていますが、私は普段、天堂真矢→真矢様、西條クロディーヌ→クロ子、大場なな→大場ななで呼んでいます。大場ななは大場ななです。
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この話の最重要ポイント「皆殺しのレヴュー」でも今度何か書いておきたい!!
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一度この作品を観て少しでも気に入っているのなら、是非もう一度見に行ってください。かなり見え方が変わると思います。ただもう上映館がね・・・
おわり。